鹿児島県鹿児島市の 照國神社 では、明治10年の 西南戦争 の混乱期から行方不明になっていた 同神社縁の太刀 【銘) 正國六十三代孫波平住大和守平朝臣行安】 を展示しています。
本太刀は、平成22年11月 警視庁より、照國神社の木札のついた刀剣があるとの紹介があり、当神社にて調査した結果、近衛家(従一位近衛忠凞公)が 照國神社御鎮座を寿(ことほ)ぎ、本殿の威儀用太刀として 奉納されたものであることが判明しました。 西南戦争の時の略奪品の一振りと推察され、この件を警視庁に報告。 これが認められ、昨年当神社に返還されたものです。

「波平宗家六十三代行安の太刀で、元治2年(1865)の作である。
行安は文化7年(1810)に生れ、のち大和介、大和守に任ぜられており、新々刀期の波平を代表する刀工で、明治15年(1882)に没した。 行安は この作刀の前年 禁裏御用のため上京しており、この時に鍛刀したものであることが 銘文からわかる。 本太刀には 近衛牡丹紋散らしの糸巻太刀拵 が付属しており、行安が近衛家のために作刀したという伝来を首肯するもので、その後近衛家から 当神社へ奉納されたものと考えられる。」

■ 正國六十三代孫波平住大和守平朝臣行安
6月27日まで開催
照國神社 :鹿児島県鹿児島市照国町19-35
099-222-1820
http://www.terukunijinja.jp/page200979.html

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