兵庫県神戸市の香雪美術館では、「没後100年記念 明治の刀工 月山貞一 同時代の収集家 村山龍平のあゆみ」を開催、
 【刀 銘)浪花住月山貞吉造之】
 【太刀 銘)帝室技藝員  大正五年秋  月山貞一時八十一歳謹作(花押)】
 【短刀 銘)神社奉納記念 帝室技藝員  月山貞一】
 【剣 銘)天照皇太神宮奉納御剣 月山貞勝謹摹】
 【短刀 銘)皇太子殿下御誕生記念 /昭和八年十二月吉日  月山貞勝謹作(花押)】
など、月山貞一の作品や館蔵の刀剣・刀装具を展示しています。

「月山貞一(弥五郎、1836~1918)は明治から大正時代に活躍した刀工です。7歳で大阪の刀工・月山貞吉の養子となった貞一は、16歳の時には父と合作で見事な刀身彫刻を施し、彫刻巧者の片鱗を見せました。奥州出羽の波打つような綾杉肌に新たな伝統を加え、大きな功績を残しました。働き盛りであった40代に廃刀令の憂き目にあいますが、その技術力は高く評価され、近隣の神社からの受注を得て、廃業を免れました。明治26年(1893)のシカゴ万国博覧会をはじめ、各博覧会や展覧会に出品し、明治39年(1906)には刀工で初めて帝室技芸員に任じられました。
香雪美術館のコレクションを形成した村山龍平は、月山貞一に刀剣を作らせ、それを鍛えているところを見学にも行っています。
本展では、この月山貞一の作品を中心に、村山龍平が収集した刀装具コレクションを紹介します。また、初めは刀装具を製作しながらも、廃刀令の影響で花瓶や香炉といった室内装飾品などの制作に転向した正阿弥勝義などの作品を併せてご紹介します。」

■ 没後100年記念 明治の刀工 月山貞一
6月17日まで開催
香雪美術館 : 兵庫県神戸市東灘区御影郡家2丁目12-1
           078-841-0652
http://www.kosetsu-museum.or.jp/mikage/exhibition/
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