岡山県瀬戸内市の備前長船刀剣博物館では、テーマ展「県内外の赤羽刀展」を開催、岡山県やその近県に譲渡された赤羽刀40振りを展示します。

「大東亜戦争直後に連合国軍が武装解除を目的に行った刀剣類の接収時に 多くの日本刀が消えていきました。昭和20年、関東一円からは数十万口という単位で東京都の赤羽に集められた刀が廃棄される運命でしたが、刀剣関係者の努力により美術的価値の高いもの約5,500口が日本政府に返還されました。これらの刀は、集められた場所の名をとり『赤羽刀』と呼ばれていますが、長らく日の目を見ることがありませんでした。 その後、国の方針が策定され、平成11年には展示や活用を目的にその多くが全国の公立博物館に無償譲与されることになり、当館も100口を超える赤羽刀を譲り受けています。
今回のテーマ展では、この時に岡山県や香川県に渡った赤羽刀の中の40口を展示いたします。それぞれの刀の素晴らしさとともに、先人たちのたぐいまれなる努力によって過酷な運命の淵から正に蘇ったといえる縁にも思いを馳せて頂きながらご鑑賞願えれば幸いです。」

■ 県内外の赤羽刀
■ 令和2年2月1日(土曜日)から3月29日まで(日曜日)開催
 備前長船刀剣博物館 : 岡山県瀬戸内市長船町長船966
            0869-66-7767
http://www.city.setouchi.lg.jp/token/tenji/index.html

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