有線七宝小函 麒麟ニ小紋図柄
群青の天空を 駈ける 麒麟 を描いた 有線七宝小函。明治13年創業 安藤七宝店 による、大正年間の 作品です。 有線七宝は、金属地に銀線を植線し、その中に ガラス釉薬を 焼付けるもので、日本刀同様、日本特有の工芸品として、世界的に高い評価を受けています。
刀装具では、花雲形文鉄地七宝象嵌鐔 (伝平田道仁) が残されており、この他にも 小柄 などに優品を見ることが出来ます。

描かれた 天駈ける麒麟は、なんともユーモラスにして、そして楽しそうではありませんか。 麒麟 も蓋の縁に描かれた 雷文 も 共に吉祥の証。 内側張られた 四つ菱小紋の錦 も、穏やかな光を湛えています。
さて、中には何を入れましょうや。

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