熊本県熊本市の島田美術館では、「幕末維新の刀剣と書」 を開催、
 【刀 銘)固山宗次】
 【短刀 銘)肥前国吉包】
 【刀 銘)薩州住平正良】
 【刀 銘)伯耆守平朝臣正幸】
 【刀 銘)肥後同田貫宗廣】
など、幕末の新々刀を中心とした刀剣類を展示しています。

「日本の武の象徴は、いうまでもなく刀剣。日本刀の優美な姿形と鋭い切れ味は、世界の武器の中でも比類がありません。太平の世が続いた江戸時代中期以降、実践で刀を使う機会が減り、象徴的な意味合いが増していたところに訪れた黒船来航(1853年)に始まる激動の幕末は、刀剣本来の武器としての機能性、つまり切れ味と強靱さといった実用性を再浮上させました。
刀剣界は幕末から明治維新にかけて大いに活気づきますが、廃刀令(1876年)が発令され、日本刀の歴史は一区切りをみることとなります。
また、よく知られるように、この時期は社会的な変動を背景にして、我が国の書風がきわめて多様に展開し、変転した時代です。すなわち江戸期を通じての唐様の流行、さらに伝統的な書風への復古の気運、加えて近代書風への模索と、実に魅力に富んだ展開と混乱を見せています。
今回の展観は、この時期に活躍し、様々な運命をたどった志士、思想家、学者などの書と、幕末を中心とした新々刀に、時代の様相をうかがおうというものです。」

■ 幕末維新の刀剣と書
 12月10日まで開催
 島田美術館 :熊本県熊本市西区島崎4-5-28
           096-352-4597
http://www.shimada-museum.net/event.html
http://www.shimada-museum.net/event.html

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